モンスターがタフなチャレンジャーを8ラウンドで仕留めた一戦。会場で感じた小さなストレス、感じたことを少しばかりブツブツ言ってみる…
井上 博雅
Hiromasa Inoue
リメンバー
19日にWOWOWで録画放送された《井上尚弥×アラン・ディパエン》戦を、ようやく視聴できた。
試合の内容と結果はもちろんわかっていて、あらためて何かをじっくり確かめようとしたわけではなかったが、左アッパー3連発! というインパクトあるパンチをモンスターが放った第4ラウンド終了後に軽く声を上げてしまった。
アリーナ席・マス席フロアでは見られたんだ――
インターバル中、リングサイドアングルのスロー再生映像が、バックに映る館内のモニタビジョンでも流れているのが見て取れた。当日、2階のスタンド席から見えるモニタは、各ラウンドが終了すると「PXB」ロゴが回転する画面に切り替わり、次のラウンドが始まる直前、再度リング上の映像に戻る…アンダーカードのときからこの繰り返し。
通信上のトラブルだったのか、意図してのことかはわからないが、もしも、もしも後者なのだとしたら、ちょっとやさしくなさすぎじゃないの? と感じていたことを思い出した。
I was there ......
ダウンシーンがあったり、この日の左アッパー3連打のようなパンチが放たれたラウンドの後は特に、会場がどよめいたり、次のラウンドへの期待(ときには不安?)が高まったりするのに…
前のラウンドのハイライトやダウンシーンなどをスロー再生したり、両コーナーの様子が映し出されたりといったリプレー映像が、一部の席からはまったく見られなかったことに、少しばかりストレスを感じていた。
てっきり、会場内すべての席でこういう状態なのかと思い、15万、10万の席で観戦した人は特に、試合内容じゃないところでの不満が少なからずあったろうと大きなお世話な想像をしていたけど、幸か不幸か違ったみたい(笑)。
なにをブツブツ言いたいかというと、出場する選手のインタビューや練習風景などの"あおり映像"は試合前に流され、どれもいい作りだと思ったが…罰点をつけたいところもあった、ということ。
今回の"会場演出"が、PPVでのネット配信によるライブ中継という初の試みとどう関係しているのかはわからない。注目度や興行規模が大きくなればなるほど、今回のような視聴形態に今後はなっていくのだろう。
テレビやインターネットを通じて見る人のほうが圧倒的多数なのはわかるけど、会場へ足を運ぶ人への心配りはイマイチ。 こんなこと を言ってた10年前とそんなに変わってない…という気がしている。
2021.12.30
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