モンスター完勝

12月14日、両国国技館。予想(期待?)された序盤ではなかったものの「モンスター」井上尚弥が圧勝した、アランディパエンとの防衛戦だった――

下里 淳一

Junichi Shimozato


 スパーリング風景のような試合だった。


 

 なかなか倒れない挑戦者ひとりがアナログにいて、王者も観客もみんな、恩恵と洗脳のデジタルにいる、そんな思いが回を追って湧いてきた。


 両国という名にこじつけて、デジタルとアナログと、ふたつの世界の交錯を思った。


 なんせ試合は王者の独壇場だったから、見ていても緊張感が薄れちゃって。


 わかりきってることだけど、あらためて、稀代のボクサーと時を同じくしている僕らは、日々いやなことがあってもなくても、奇跡の中にいる。

2021.12.16

Photo : H.Inoue


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