ウチの夫は仕事ができない!?

最終更新: 6月4日

子供が小さくてかわいい時期は、とても短い? かわいいときにかわいがる時間はなかなかとれず、いつのまにか生意気盛りな年頃に。あるドラマの1シーンと我が身の周辺を、オジサンがなんとなく思い出す――

井上 博雅

Hiromasa Inoue


どれが一番大事?

 2017年に日本テレビで放送されたドラマ、ウチの夫は仕事ができない。タイトルに共感したから(?)かどうか、嫁が録画までして視聴し、ついでに自分も見ていた番組だった。


 ドラマ全体としては、正直に言ってそれほど面白いとは思わなかったのだけれど、今も印象に残るのが、最終回の1シーン。


 イベント会社に勤務し、"仕事と家事・育児を両立させるために"みたいなテーマの講座を企画した、錦戸亮が演じる主人公。しかし当日、遠方から出張してくる予定だった講師が、飛行機のエンジントラブルによって来られなくなる。帰ろうとする参加者に、「(講師の先生は)こういう話をしようとしていた」と、問わず語りに話し始める――


 子供が腕の中やヒザの上でじゃれたり、手をつなぎたがったり服にしがみついてきたりするような、小さくてかわいい時期はとても短い。10年後にはいろいろなことが落ち着いているかもしれないけど、そのとき「小さくてかわいい」子はもういない。


 生きていくために仕事は必要でとても大事。でも、一生のうちのわずか数年のそういう時期は特に、ちょっと立ち止まって家族を一番に考えることを多くしてみていいんじゃないのか。自分にも子供ができ、愛おしさを知ってその思いを新たにした。

 仕事を一番に考えられない人間は、社会では「できない人」と呼ばれてしまうのかもしれないけど、だったら自分は堂々と「仕事ができない」人間だと言います。


 ――このような内容の語りだったか。


子育てあるある!?

 かわいいうちにちゃんとかわいがる時間をつくらないと、過ぎてしまった時間の愛おしさを思いタメ息をつく、なんてことになっちゃうんだよ、ということか。


※写真はイメージです

 3年前の放送当時で、すでに小さくてかわいい時期は過ぎ去り、いつのまにか生意気盛りに成長していた我が子のことを顧みる。


 仕事と家事・育児の両立というテーマより、「子供(の特に小さい頃)を抱きしめられる時間は、とても短い」のような身近な現実を表現したセリフに、たしかにそうだよなとうなずく。


 時間に不規則な毎日を送っていた頃とカブる、子供との「一生のうちのわずか数年間」。その当時の写真を見返し、まさに「過ぎてしまった時間の愛おしさ」を、ドラマを見ながら自分も痛感することになった(笑)。


 今も昔も、子供がいる人の大多数が同じことを思い、経験しているであろうこと。端的に言えば《子育てあるある》の一種、ただそれだけといえばそれまでなのだけど…。

2020.06.03


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