何から伝えればいいのかわからないまま時は流れて、なんとか、やっと、小さな"はじめの一歩"を踏み出すことができた、令和元年5月吉日――静かにリスタート。
井上 博雅
Hiromasa Inoue
はじまりはボディブロー
編集者時代――今もそのつもりなんだけど――、自分が言い出しっぺで初めて仕切ったムックで[ボディブロー]なんて特集を組んだ2003(平成15)年から、はや16年。
いろいろやったりやれなかったり、やろうとしてもやれないポジションに置かれてしまったり……
こんなブログをつづけてはいたものの、何か新しいことをやれないかと思いつつ、でもあれやこれやできるほどの知識や技量はない。それでも新しく何かを…といろいろ妄想したり模索したりしていたときに見聞きし、印象に残ったのが《ALL RISE》というフレーズだった。
ニューヨーク・ヤンキースの若きスラッガー、アーロン・ジャッジにつけられたキャッチコピーで、「総立ち」「みんな立ち上がれ」の意味。法廷で、裁判官=ジャッジの入廷時にかかる「全員起立」の号令にも使われる言い回しなのだとか。
どんなこと始めようか何も具体化していなかったのに、タイトルだけはこのフレーズにと決め、一緒に[ボディブロー]を放ったデザイナーの賛同も得て、コソコソ静かに"立ち上が"った。
やっと「起立」……
立ち上がった気になって、あんなネタやこんな記事をと夢想してはいたけれど、日々の雑務雑念に追われ遅々として実行に移せないまま(要は立ち上がれておらず)、1年近くたってしまう体たらく。
時代も平成から令和になり、なんとか、やっと。
平成はもちろん昭和に撮りだめた写真も出しつつ、ボクシング、専門誌の編集も務めた野球をはじめ、テレビや映画、本、旅、エンタメ、ときにビジネス(?)etc. etc.
日常のいろんなことに触れ、考え、ブツブツぼそぼそ書いたり、書いてもらったものを編集し、アップしていこう。
ということで、うまく編集できていないものや"工事中"状態のものも多々あれど、とにかくまずは、の1本目をようやくアップだ。
2019.05.21
Photo : H.Inoue