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Fail to make weight ....

更新日:2022年6月19日

残念ながらなくならず、しばしば起こってしまう「ウェート超過」。当該の試合は中止にすべきと個人的には考えるが、幸か不幸か、そうなる例はとても少ない――

井上 博雅

Hiromasa Inoue


オーバー

 10月19日に行われた、平岡アンディ(大橋)と佐々木尽(八王子中屋)による注目の一戦は、佐々木の体重超過というとてもネガティブな点での注目度が増大した点で、残念な試合になってしまった。


※イメージ

 4ポンド(≒1.8kg)のオーバー。とった減量方法がうまくいかず、本人も陣営も途方に暮れ、頭を抱えたことだろうと想像できる。


 だから大目に見てやろうよといいたいのではない。理由や事情はどうあれ、闘うに際し、おたがいが当然遵守すべき過程と前提をめちゃくちゃにする、あってはいけない大失態だ。


 こういう場合は中止にすべき試合というか、そういう前例をつくるべきだろうと思うけど、やはりできない、中止せずにすむ方法を考える、というのが(当日計量での規定リミットを下回るべしという条件はもちろんつく)、その日のために準備してきた選手本人やプロモーターの本音なのだろう。ほんとにキャンセルされた、なんてことを聞く事例はとても少ない。


「無敗」ではない

 体重超過で思い出すのは、2018年3月、山中慎介とのリターンマッチでやらかして「私は無敗を守った。失った王座は勝って取り戻せばいい」――なんて言い放ったという、ルイス・ネリだ。


 その後も堂々と闘い続け、今年5月にブランドン・フィゲロアに敗れるまで「無敗」を守っていたこのネリを思うにつけ、中止にしたときはもちろん、そうでないときも、戦績には「反則負け」と記録されるべきだろう、と考えるに至っていた。ネリの山中戦の欄には「Nery fails to make weight ....」の記述はあるものの(BoxRecより)、試合結果としては《「W(勝利)》なのだ。これを反則負けにし、「試合は行われたけれど、そこで勝ったのはネリ…」のような但し書きを添える、逆の表記にすべきだろう、と。


 そんなときに視聴した、細川バレンタインのYouTubeチャンネル。


 ランキングの剥奪や罰金なども科すべきと語っているが、体重超過をした選手にはまず、自動的に負け、つまり黒星を――と語る意見に賛同する。



 ただ同時に、もし「ペナルティをこれだけ厳しくしたら…」と言った先に、彼が語っている心配事についてもまた、考えていく必要がある。


 どうするのがベスト(orモアベター)なのか、どこに「正解」があるのかは、自分にもまだわからない…

2021.10.30

Photo : H.Inoue


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