松坂世代、今季40歳…

最終更新: 5月21日

これまで通り当然ふつうに訪れる、と思っていた球春が訪れないなんて想像もできなかった2020年の春。今季、はや40歳を迎えることになる《松坂世代》の現役プロ野球選手は5人だけれども――

井上 博雅

Hiromasa Inoue


世代代表

 松坂大輔――


 1980年(昭和55)年9月生まれの、今年40歳を迎える…などと説明しなくてもいいくらい、よく知られたプロ野球選手。同じ学年に数多く誕生したプロ選手たちも含めた《松坂世代》の代表だ。


 1998(平成10)年に横浜高校で甲子園春夏連覇を果たし、ドラフト1位で西武ライオン ズに入団。2007年からはMLBのボストン・レッドソックスに移籍し、ワールドシリーズ制覇も達成した。


Daisuke Matsuzaka, Sep. 1999

 この間、1999年9月に韓国・ソウルで行われたシドニーオリンピックのアジア予選、翌 2000年のオリンピック本大会にも出場。2006年と09年のワールド・ベースボール・クラシ ック(WBC)でも日本代表に選出され、2大会連続でMVPに輝くなど、国際大会でも活躍を見せたたのは、記憶に…それほど新しくはないか ^^;


 同学年の代表的存在の名を使い「○○世代」という表現が聞かれるようになったのも、このころの松坂からじゃなかったかと記憶している。


意外に遠い名球会

 日米通算で、投手は200勝あるいは250セーブ以上、野手は2000安打以上が入会基準の《名球会》。


 1学年下である青木宣親(ヤクルト)と鳥谷敬(今季からロッテ)、2学年下の内川聖一(ソフトバンク)は到達しているが――松坂の学年では、意外にも? まだゼロ。

 新型コロナウイルスの感染拡大がおさまらず、開幕できるかどうかもわからない状況ではあるけど、現役で2020年シーズンを迎える《松坂世代》の選手は、松坂本人のほか…


和田 毅(ソフトバンク)

久保 裕也(楽天)

渡辺 直人(楽天 / コーチ兼任)

藤川 球児(阪神)


 …の、わずか5人。


 1865安打だった村田修一がいちばん近く、十分に届くものと思われたが、無情にも2017年オフに巨人から戦力外通告。(NPB球団への)移籍もかなわず、引退を余儀なくされた。


 2019年終了時点で日米通算170勝の松坂は、残念ながら可能性が低いと思わざるを得ない。現実的にクリアできそうなポジションにいるのは、日米通算243セーブ(NPBのみでも241セーブ)の藤川だけ、といったところか。


 またふつうに野球を楽しめるのは、いつになるだろう。


 通常通り開幕してプレーしたり見たりすることができない、前代未聞のイレギュラーな現状は、残り時間が限られている彼らの記録の面でも、その視点で見守るファンにも、大きな不安を抱かせている。

2020.04.26

Photo : H.Inoue


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