村田諒太リベンジ再び
- H. Inoue
- 2019年7月16日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年3月31日
WBA世界ミドル級タイトルマッチは、前チャンピオン村田諒太がロブ・ブラントとのリターンマッチを2回TKOで制し、王座奪還。世界戦で2度目の"リベンジ"…みごとだった。
下里 淳一
Junichi Shimozato
2019.7.12 エディオンアリーナ大阪――
やっぱりすごいね。

負けた相手に勝つって、なかなかできない、っつうか、ほとんど不可能に近いことじゃないかと、片隅で僕は思っている。だから僕はだめなんだが、世界戦で2度の"リベンジ"は、輪島功一以来じゃないか。
やられたら同じ相手に同じ領分でやりかえす。違う相手に勝ったって、それはそれで別の出来事だ。
リベンジはかくあるべしと、結果もきちんと出たけれど、前へ前へと向かった村田の姿勢に、誰もが気持ちを熱くしていたと思う。素晴らしかった。
この試合を、内山高志や山中慎介がそれぞれのラストファイトの前に見ていたら、どうなっていたろう、なあんてことが、ふと、よぎった。
村田も拳四朗も
拳四朗も素晴らしかった。
ボクシングの教科書、というよりも専門書クラスの攻防の冴えを感じた。
リードブローはきれいだし、リズムもいいし、機を見るに敏だし、度胸もあるし、申し分ない。
田中恒成もそうだけど、戦う姿とは別に、見た目の明暗、陰陽のせいで、まだまだ過小評価の選手だと思う。
2019.07.16
Photo : H.Inoue




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