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宿敵交錯

更新日:2021年3月31日

中量級黄金時代と称された、1980年代。数々の激闘を演じたレナード、ハグラー、ハーンズ、そしてデュランによる"Fabulous FOUR"のライバル関係を、今さらながらひもといてみた。

井上 博雅

Hiromasa Inoue


ライバル"総当たり"!

 シュガー・レイ・レナード、マービン・ハグラー、トーマス・ハーンズ、ロベルト・デュラン。1980年代、"総当たり"戦を繰り広げ《中量級黄金時代》を形成した、4人のビッグネームだ。


ハーンズ(左)とレナード / 2012年12月@ラスベガス

 1981年9月16日にラスベガスで行われ、史上No.1ファイトと評価する声も多く聞かれるウェルター級の頂上決戦《レナードvs.ハーンズ》をはじめ、この4人による闘い合いは、計9試合を数える。


 ハーンズとの2戦目、デュランとの3戦目は重要度が低いといえなくもないけど…9試合中6試合がレナードがらみ。


 復習のため勝敗を、リーグ戦のような星取形式でまとめてみたのが、以下の表。サッカーのように勝利=3、引き分け=1として、勝ち点(Pts.)が多い順に並べてみると――


中心的存在はレナード。ハグラー戦に敗れたとしても、僅差で首位だ…

 レナードがダントツの"首位"。今も意見が分かれるハグラー戦の結果が逆だったとしても、10対9の僅差でレナードだ…


他の年代もまた…

 リマッチなし、3人ときっちり1試合ずつ闘ったハグラー。ブランク明けのレナードと予想外(?)の接戦で惜敗するも、抜群の安定感と力強さでミドル級に君臨した。


 レナードに逆転負けしたものの、デュランを痛烈な一撃で沈めた「ヒットマン」ハーンズ。しかしハグラーが見せた凄みの前には屈するしかなく……


 無敵状態だったライト級からウェルター級に上げ、レナードを破った一戦がとりわけ印象深い「石の拳」デュランも、"勝ち点"をゲットしたのはこの一戦だけ。のちにミドル級王座も獲得したが、このクラスでハグラーに勝つことはできなかった。


 復習がてらなんとなく始めた表組作成は意外と楽しく、70年代と90年代のヘビー級なども作ってみたけど、それはまたこんど。

2020.03.21

Photo : H.Inoue


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